はじめに

収穫の喜び

茶園は、年々青い。

東の空が薄く白みはじめると、じきに空気が温んでくるのを肌に感じます。

狭山丘陵の、特別な春の朝が、どうやら近くなってきたようです。

波打つような、丘一面の茶樹が新芽を吹きはじめ、見渡す限り淡い黄緑色に染まり、じっと眺めていると、萌え出ずる若葉らの、脈動すら伝わってくるのです。

さわと吹く清風にふわりと揺れる新芽たちの、摘む寸前のそんな光景に、当代園主は毎年、身震いするのだといいます。

今年も、狙い通りのお茶ができる、という手応えがあるからです。

春は去り、春はまたやって来きます。収穫の歓喜が、もうすぐ丘に訪れようとしているのです。

ようこそ、友野園に。

まずは、美味しいお茶を飲みに来て下さい。

                                  友野園当主 謹白

友野園CM