2022-04

新茶

新茶の手応え

友野園の茶畑全体が、淡く、萌えています。子規の句になぞらえていえば、まさに、どちらを見ても山笑う、という情景が心地よく拡がっていて、思わず深呼吸したくなるほどです。今年は幸い、4月の雨がタイミングよく降り、数回に分けて施した肥料がその都度の...
新茶

茶壺のなかの味

ずいずいずっころばし、ごまみそずい……♪……と、はじまる、よく知られた童謡があります。そして続いて、ちゃつぼにおわれてとっぴんしゃん、ぬけたら、どんどこしょ、と歌われます。この歌詞の意味には、有力な説としては、江戸時代のお茶壺道中の際の、庶...
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気ままな天変に抜かりなく ……春の作業2

行きつ戻りつしながら、春はゆっくりと深まって来ます。暦のうえでは春とはいっても、放射冷却などの気象条件に影響され、茶畑にはまだ霜の降りる朝もあるのです。芽吹いたばかりの、柔らかく、繊細な茶の新芽を、「遅霜」から守ってやらなければなりません。...
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刈りナラシから施肥へ ……春の作業1

周辺の雑木林が春めいてくると、友野園がにわかに慌ただしくなります。狭山地域では、ちょうど春のお彼岸の頃、「刈りナラシ」と呼ばれる作業を行います。これは、機械適採する茶樹の表面を、新芽が伸びるために必要な葉層だけを残しつつ、前年の晩秋までに伸...