「求評会」最優秀賞

未分類

最優秀な、美味いお茶、の評価をいただきました。

お茶作りにおいても、これで良し! という限りはありません。

次々と、やりたいこと、やらねばならないことが出てきます。ましてや、変化し続ける気象条件や環境に影響を受ける茶樹の栽培においては、観天望気の構えも必要です。突然の、霜やひょうや、気温の気ままさには、人事を尽くして天命を待ちます。

このようにして狭山丘陵一帯で生産されるお茶には、いくつもの特徴があります。そのひとつが、自園自製自販といわれる独自性です。お茶が栽培され、製品となって皆さまに飲んでいただけるようになるまでには、様々な工程があり、そのすべてを、狭山においては一貫して自家で行う茶園が多い、のです。となると、できあがったお茶にも必然的に個性が伴い、少しずつ旨味や香りにも違いが生まれます。

そんな狭山には、各茶園が参加して行われている「求評会」(主催・東京狭山茶農業協同組合)という審査会があります。この会では、市販茶ベースの、つまり、ご家庭で日常的に飲まれるようなお茶を生産者が持ち寄り、審査員(会員、または組合員)が評価し、互いに意識を高めあおう、という制度です。

舌と鼻と目の肥えた生産者が、同様の、他の同業者の作った製品の内質を問い、お茶を濁すことなくジャッジしよう、という試みです。さらにこの会によって、現在の狭山茶の地平を知ることや、また新たな工夫や果敢な挑戦など学ぶこともでき、それは明日への意欲にもなります。

この度、この求評会にて、友野園のお茶が、最優秀賞を受賞することができました。

そうした栄誉には胸を張りながら、しかし、いつもと変わらず弛まぬ作業を重ね、研鑚を怠らず、もっと美味いお茶を求めて作り続けよう、と心あらたに思っているところです。